日本エネルギー会議

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下がっている線量

私が以前から求め続けてきたトレンドのわかる空間線量表示が、先月の富岡町の広報誌に続いてようやくメディアにも登場した。8月10日付読売新聞特別面に「帰還への道 踏み固め」と題して川内村東部で避難指示解除が進んでいるという内容の記事に添えられたのが事故から間もない頃と現在の各地の線量を比較した図だ。

この3年間でどの地点も大幅に線量は下がっており、一桁低くなっているところも多い。区域解除したが住民が避難先の郡山市などから戻らない川内村の方が、郡山市より低いなど、一般の方々が想像するものとは違う結果も出ている。こうした実態をわかりやすく住民に伝えることで、帰還を促進するべきと思うが、原子力規制庁や県のホームページやプレス発表資料には一貫してこのような表示はされていない。

出来れば、各地点について折れ線グラフか棒グラフで線量の落ち方がわかるようにする、あるいはこれからの予測も出すようにすれば、帰還を待ちわびる避難者にも大いに励みになるだろう。

県のホームページの資料の一部には24時間、1週間、一ヶ月の推移がわかるグラフもあるが、やはり事故直後からの3年間のトレンドが見やすい。また、県のページは他都道府県の線量も参考に出しており、比較という点で優れている。

いずれにせよ、規制庁も県も、どのようなデータ表示をすれば、住民が理解しやすく住民の求めるものに近いかを考えながら仕事をするという姿勢が不足している。朝ドラの視聴率やプロ野球の順位については、長い折れ線グラフを掲載するメディアも、役所が出すこれらのデータを加工して読者に示すという「ひと手間」を惜しむのは、何故なのだろう。線量が時間の経過とともに確実に下がっているという事実を明らかにして、帰還を望む住民に希望を与え、放射能に対する正しい理解を進めるように手助けをしてもらいたい。

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