日本エネルギー会議

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ペット様

 福島第一原発事故に関わる賠償は、今週から財物に対する賠償を開始した。土地や家屋は登記の問題などがあるため、まずは家財の賠償の請求書様式と解説の冊子が送られてきた。それによると、「事故により財物価値の喪失が発生しうるもの」に対して賠償するとなっているから、実際に放射能汚染や管理が出来ないため雨漏りでカビたものだけを対象とするわけではない。その可能性があるものは全部賠償するという。当然ながら、地震や津波による破損は対象としない。
 賠償は単身世帯に325万円、複数人世帯は基礎額475万円プラス一人60万円の人数加算(いずれも帰還困難区域のケース)のように一律だ。ワンルームの独身者の持っている家財と一軒を構えている世帯との差が少なすぎるように感じるが、家財がまったく使えなくなったわけではないので、あまり苦情は出ないと思われる。高額な家財を持っていた人のために、申請すれば20万円が、一回だけさらに上積みされる。
対象となる家財は自動車以外のすべてで、(自動車は別途賠償請求が出来る)
家具、家電、生活用品、趣味・娯楽品、衣類・携行品、その他となっている。
 問題となりそうなのが「その他」で、ペット、盆栽、観葉植物、仏壇などと具体例に書かれている。これらは所有者の思い入れが強いので、なかなか納得されないものだ。田舎では多くの家がペットを飼っているし、立派な盆栽をいくつも持っている人がいる。
 東京電力は仏壇だけは購入価格にかかわらず高額家財として一律20万円支払うと配慮を見せている。ペットは購入金額が30万円以上の場合は、購入金額全額を支払う(領収書が必要)。ペットと離別、死別したときも精神的損害を支払う用意があるとしており、このあたりは基準作成上の苦労の跡が偲ばれる。ご相談専用ダイヤルまでお問い合わせくださいとあるので、問い合わせるとオペレーターが「ペット様については…」と様をつけたが、これはやりすぎのような気がする。

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