日本エネルギー会議

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安倍総理の視察

 昨日のローカルニュースはどの局も安倍総理の福島県視察をトップで伝えていた。新幹線で福島駅に降り立ち、根本、森の両大臣を従えて浪江町の中心部、富岡町の海岸部を視察、帰りに郡山市の農家を訪れて郡山駅から帰京した。浪江町では地震の被害が片付けられていない状況、富岡町ではJR富岡駅が津波で破壊された跡を各町長の案内で見て回った。
 画面を見ていて気付いたことは、誰もが防護服はおろかマスクもしていなかったことだ。3月25日付けで富岡町、4月1日付けで浪江町が区域再編され、安倍総理の立ち入った地区はいずれも居住制限区域、避難指示解除準備区域となる予定の所だから、線量は低く汚染も少ないから当然だが、今までのものものしい白い防護服にマスク着用の画面とはまったく違う印象を受けた。
「帰還するつもりはない、今の時点では何とも言えない」とアンケートに応える元住民はいつも半数を超えるが、安倍総理一行の服装を見て少し安心感を持った人もいるはずだ。食品の安全をアッピールするために、大臣や知事が食べ物を頬張る姿がよく出るが、こうしたさりげない視察や作業の風景の方が効果的だ。
 ただし、昨日富岡町から郵送されてきた区域再編後の立ち入りガイドによれば、「原則防護服着用」となっていてやや違和感がある。立ち入り時間は1日最大6時間以内に制限はあるが、最近では線量が低くなっているので再編前も自宅(帰還困難地域)に一時帰宅する際にも以前と違って、防護服着用は義務付けられていなかった。中継地点でも、要求をしなければ防護装備一式は貰えなくなっている。この辺りの統一を図りメリハリの効いた管理をしないと不要な混乱を招く恐れもある。
 立ち入りの際の線量の管理も本人任せとなって、県は個人が健康診断に行かなくても何も言ってこない。全体として線量が下がっているのは喜ばしいことだが、被ばく管理や健康管理がおざなりになりかかっているが気になる。

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