日本エネルギー会議

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圧倒的な広さ

 福島第一原発の事故から2年。テレビは今の福島第一原発を映し出す。目に入るのはどこまでも続く汚染水を入れるタンク。それでも今後は発電所構内のタンク建設用地が不足してしまうという。かつて、キノコの宝庫であった発電所構内の広大な森林は見る影もなく伐採されてしまった。正門から入った訪問者は信号機のある交差点に驚き、車から地元の造園業者が丹念に松の手入れや芝刈りに精を出しているのを見ていたものだ。
 平地ではあるが、狭い東海のサイトや敦賀の急峻な山が海に迫ったほんの小さな敷地で、建設中はもとより運転に入っても、駐車場の確保にさえ苦労した敦賀のサイトの経験しかない私は、ひどくうらやましく思ったし、また年間億単位の管理費が掛かった構内維持をやって行けているのは、さすが東京電力だと感心していた。
 福島第一原発の事故では、数々の幸運があったと、どの本にも書いてあるが、この広い平坦な敷地があったこともその一つだ。福島第一原発の敷地は、正門以外にいくつもの門があり、同時に海側以外の各方面からのアクセスも可能で事故対応にはもってこいだ。原発には周辺監視区域が設定され、フェンスで囲われて人が居住してはいけないことになっているが、これとは別に事故時の対応を考えて、一定の敷地と外部からのアクセスを確保することを要求する規制も必要であるかも知れない。

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