日本エネルギー会議

  • 設立趣旨
  • お問合せ

双葉町の混迷

双葉町では、議会の全員一致で辞職した井戸川町長が、再び町長選挙に立候補、その翌日に立候補取り消しを宣言するなど、いまだに政治的混乱が続いている。双葉町は双葉郡の中で唯一、区域再編の見通しが立っていない町村だ。また、唯一仮役場がまだ福島県外にある。
多くの双葉町民がいわき市や郡山市など県内に避難先を変えたが、仮役場や仮設住宅は埼玉県の加須市にある。町長は「セシウムがなくなるまでの30年は帰還しない」と発言し、また、国が事前説明もしないで中間貯蔵の話し合いに関係町村を集めたと怒って、会議を一人だけ欠席するなど、町議会との対立を深めてきた。
 双葉町は大熊町が4基(1~4号機)の原発があったのに対して、2基(5、6号機)であり、税収の面で劣っていたにもかかわらず、従来、周りに負けじと6、7号機の増設をあてに借金をして、上下水道、道路、運動公園などを造り、介護支援なども大判振る舞いして、全国原発立地自治体としては、唯一財政ピンチを招いていた。商業施設も隣町の浪江町の商圏に取り込まれ、見る影もない状態であった。
井戸川町長は見かねて無給でもよいと町長選に出馬し当選を果たし、改革に大鉈を奮っていた。議会との対立はもともとからあったようだが、政治的混乱は大災害が起きると、住民の生活を一層混乱に陥れる。大半が帰還困難区域となる可能性がある双葉町が、新しい町長のリーダーシップのもとに速やかに復興の遅れから立ち直ることが、町民のためにも、双葉郡全体の復興にも必要なことである。

  • データベース室
  • エネルギーとは?
  • 世界と日本のエネルギー
  • 原子力の論点
  • 放射線と健康