日本エネルギー会議

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備えは出来たのか

 福島第一原発の事故が発生してから、既に一年半、世間では事故が次第に過去のものと
なりつつあるが、福島県民は繰り返し放映された自衛隊ヘリコプターによる原子炉建屋上空からの
注水や、東京から派遣された消防車による高圧注水のシーンは、今でも鮮明に思い出す事が出来る。
警察による逃げ遅れた人の捜索も行われた。避難所に作られた自衛隊の野営風呂で一ヶ月近くも
入浴させてもらった人も多い。警戒区域の入口には、今も多くの他府県から応援の警察官が
二十四時間の警備に当たってくれている。
 当時の自衛隊、警察、消防のまさに献身的な貢献がなければ、原発事故はどうなっていたか
わからない。福島第一原発の事故当時、彼らの体制や準備はどうだったのか。
彼等は福島第一原発の事故で、どのように経済産業省や電力会社と連携を取り、どのような活動をし、
どのような教訓を得たのかなど、後世のためにまとめるべきものと考える。また、違う自然災害やテロに
よる緊急事態も考えるべきだ。
 東日本大震災で、万一の場合は自衛隊が頼りがいのある存在であることがわかったが、
普段どのような準備をしているかは伝わってこない。全国17の原発サイトに近い自衛隊、警察、
消防で、原発災害に対応出来るだけの測定器、防護装備、資機材、人員、教育訓練、法律、
マニュアル、情報ルート、広域連携、在日米軍との連携が福島第一原発の事故を踏まえて、
既に見直されたとは聞いていない。原子力規制庁や電力会社の改善活動は伝わってくるが、
自衛隊などがその後、どのように強化されたのか、我々はほとんど知り得ていない。
復興予算ではないが、彼等は必要な予算を獲得出来たのか、他の原発立地地域の人々は、
もっと関心を持つ必要があることを遠く福島県から申し上げておきたい。

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