日本エネルギー会議

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測って測って、測りまくる

福島県内のテレビでは毎日、ニュースのあとの天気予報に続いて洗濯情報、花粉情報、それに地域の放射線量が表示される。これらの数値は、毎日ほとんど変わらないから、次第に人々は相場観を持つようになった。地元のスーパーや農協の直売場は事故発生後、県外産を並べて商品不足を補っていたが、測定器が備えられるようになって、次第に地元産も置くようになった。特産品の桃も昨年とはちがって値段も戻っている。
ほとんどすべての生鮮食料品、それにコメなどには放射能測定結果が表示されている。試験操業として相馬港で水揚げされたタコと貝は地元のスーパーで完売した。東京築地にも、つい最近再入荷を果たした。農林水産物の関係者の努力でここまで来たかと感慨深いものがある。
町で配布する広報誌にも詳しい線量が掲載されているほか、東電の補償対象となったことから、多くの避難者が簡易な測定器をドラッグストアなどで購入して、身近なところで空間放射線量を知ることが出来ている。一時帰宅した際も、この線量計で自宅の庭や家の中の線量を計測している。最近、富岡町は避難世帯に対して定置式の空間線量計を配布したので、刻々の値に加えて積算線量も知ることが出来るようになった。
自ら放射線を測ることで、教わらなくてもさまざまなことがわかるようになる。場所により時間により微妙に変化する放射線量、しかし、その変化の幅は極めて小さいこと、どこに行っても放射線はあるということ、県などが公表する数字も自分で測定した値と大きくは違わないこと、遊びに行った栃木県の那須の御用邸の近くで、郡山市の避難先より高い数値が出ることなど。自分で測ることがなによりも不安解消に効果がある。このほど、飯舘村はホールボディカウンターを独自に購入し、飯館村民だけでなく、避難先である福島市の人々も内部被曝を測ることが出来るようにするという。なかなか解消されない内部被曝への不安だが、これも定期的に測ることで不安解消を図るしかないだろう。

2012.8.5
北村 俊郎

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